トヨタのフルサイズSUVとして人気が高いプラドですが、ランドクルーザー250が後継車として登場したことで残念ながらその名前は消えてしまうことになりました。
そして、このフルモデルチェンジと車名変更による影響もあってなのか、中古車市場で人気の高かったプラドのリセールが崩壊してきているのではという話題が出始めて来ています。
今回はそんなプラドの中古車市場での現在と、フルモデルチェンジ後の影響や今後のリセールバリューについてもまとめていきます。
これからランドクルーザー250に乗り換えを検討しているプラドオーナーの方は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
プラドはリセール崩壊している?
ランクル250の登場によりこれまで日本で名実ともにSUV界を引っ張ってきた車種の一つであるプラドの名前は消えてしまいました。
その影響もあってなのか、ネット上では、プラドのリセールが崩壊してきていると噂が広がっています。
そこで、情報収集をしていったところ、
結論、プラドのリセールはこれまでと同様か逆に上昇の兆しがある
ということにたどり着きました。
一時期、あまりにもプラドの人気が高かったため、購入価格よりもリセール価格の方が高いという現象が起きていたこともあり、このことが少し落ち着いてきたことでリセール崩壊というワードが出てきたと思われます。
いずれにしても、人気の高い車ではあるため今後の動向も気になるところですね。
今後のプラドにおけるリセール崩壊について
ランクルよりも若干小さく、手の届きやすい価格帯ということもあり人気のプラドですが、今後の動向についても予想を含めてまとめていきます。
特にリセールについては大きく値下がりする前にランクル250に乗り換えを検討している方もいると思いますので、ぜひ、参考にしていただければと思います。
プラドのリセール推移
プラドのリセール推移を年式による残価率で表すと以下のようになります。
年式 | 平均残価率 |
---|---|
当年 | 113% |
1年落ち | 110% |
3年落ち | 91% |
5年落ち | 88% |
7年落ち | 75% |
10年落ち | 48% |
どの年式においても、2024年4月以降のランクル250が発売されてからも大きな下落は見られず、横ばいとなっています。
逆に年式によっては、4月当初よりも人気が出て価値が上がっているものもあるようです。
受注が安定していない影響
一部の年式については、新型コロナの影響や世界的な半導体不足による生産力の低下が原因で、新車の納期遅延があったことにより、中古車市場の価値が一時的に上昇した時期がありました。
そのため、中古車市場でも一定の時期に生産されたモデルの在庫数が少ないなどが要因となり、一部グレードについては、新車と同等以上の価値で取引されているようです。
モデルチェンジの影響
プラドは、これまでモデルチェンジのサイクルが比較的短く行われてきました。
一般的にモデルチェンジが行われると、旧モデルは機能的に劣ってしまう面が出てきてしまうため、古いモデルほどリセールバリューが落ちてしまう傾向にあります。
ただ、プラドに関しては古いモデルも含めてデザインや動力性能が高いため大きな下落にはつながっていないように感じます。
貿易規制の影響
プラドは、世界中で販売されており、その走破性の高さや体の大きな外国人もゆとりを持って乗れる室内空間が人気で、世界中でニーズを獲得しています。
しかし、世界情勢の変化による輸出規制等がされており、多くの国にプラドを届けることが出来にくくなってきています。
そのため、今まで海外に輸出出来ていた車両も国内に留まることになるため、供給がだぶつくことでリセールバリューに影響が出てくる可能性があります。
ランクル250登場の影響
ランクル250がプラドの正当な後継車ということで登場したため、既存のプラドユーザーが新しい車種に乗り換えだした場合、市場にプラドが一気に放出される可能性はあります。
ただし、ランクル250を見ると最近のプラドとはコンセプトが異なっており、昔のプラドを蘇らせたようなモデルになっているため、2024年現在においては逆にランクル250とプラドで住み分けがされているようにも感じます。
プラドのリセールが崩壊する原因は?
プラドのリセールが崩壊するとすれば、市場に大量の在庫があふれかえり、供給が需要を上回るときだと考えられます。
しかし、世界情勢による生産台数の落ち込みや輸出の制限などが、ある意味バランスよく同時に起こったため、今のところ絶妙なバランスで均衡が取れているように思われます。
そのため、この先においてもランクル250が相当頻繁にモデルチェンジをくり返さない限り、一定のニーズがあるうちは大きくリセールが崩壊することはないと予想できます。
プラドのフルモデルチェンジ後にリセールが崩壊する?
プラドはフルモデルチェンジし、ランクル250が登場しましたが、リセールは崩壊していません。
市場は社会情勢により刻々と変化するものであるため、この先もリセールが崩壊しないとは決して言えませんが、モデルチェンジした直後であってもプラドの需要は一定数あるため大きく値崩れしていないのが現状です。
前述のとおり、モデルチェンジ後のコンセプトがプラドとは異なり上手に住み分けされているのではと予想されます。
2024年プラドのリセール予想
2024年のプラドのリセールは、発売されたばかりのランクル250の生産状況に左右される可能性があります。
新型の発売によって新しい車が欲しいという人はもちろんいるはずですが、納期に時間がかかるのであれば今すぐにでも手に入るプラドを購入するという選択肢もあるからです。
この場合、ランクル250が入手困難であればあるほど中古車としてのプラドの価値も高まっていく可能性があり、逆に今よりも価値が高くなっていくことも考えられます。
プラドは今買うべきか?
ランクル250はプラドの後継車でありますが、プラドとはコンセプトが異なっているため、プラドのような上質さと堅牢さを兼ね備えているようなコンセプトが好きであれば、早めに買うのも手だと思われます。
ただし、市場はどのように変化するかわからないため、リセール目的で購入するのは危険と考えておきましょう。
あくまでプラドが好きだから乗りたいという純粋な気持ちで購入を検討するのであれば、迷った時が買いかもしれません。
プラドのリセールバリューを高くするポイント
ここまでのプラドの市場における立ち位置を踏まえたとき、プラドのリセールバリューを高くするポイントは以下のようなところにあると考えられます。
- 人気カラーを意識して購入し、大きな改造はせずに比較的ノーマルに近い状態で乗る
- 海外での需要も考え、荷室を広く使うために5人乗りのモデルを選ぶ
- 低年式であっても低走行であれば価値が高くなる可能性があるため、走行距離に気をつける
- 車が高く売れる年度末をめがけてリセールを狙う
「プラド リセール崩壊」を検索する人がよく思う質問4選
まとめ:現状ではプラドのリセール崩壊はしていない
今回はプラドのリセールに関する真相を中心にまとめていきました。
後継車主として登場したランクル250の流通が順調であれば、リセールにも大きな影響は出ないと思いますが、納期が長引くなどが発生してくると中古市場のプラドは徐々に価値が上がっていく可能性があります。
現在、プラドに乗っていて今後買い替えを検討している方は、次に乗る車種のことはもちろんのこと、ランクル250の動向や中古車市場の流通量等にもアンテナを立てて、最適なタイミングでリセールを考えることをおすすめします。
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